犬の熱中症について
この時期、蒸し蒸しして、散歩中も暑いですね。熱中症に気をつけたいところです。
犬も熱中症になることはご存じのとおりですが、熱中症で受診する犬の死亡率は50%を超し、24時間以内に亡くなるということですから、あなどれません。以下、ご参考にしていただければ幸甚です。
熱中症の症状
初期症状の場合
・パンティング(舌をだしてハァハァと呼吸)がひどく、呼吸音に異音(ゼェゼェと呼吸)が混じる
・よだれが多い
・水を飲まない、ごはんを食べない
・一点を見つめて動かなくなり、ぐったりして元気がない
・口から泡を吹いている
重篤化した場合
・嘔吐や下痢
・吐血、血尿、血便
・筋肉の痙攣
・意識がなくなる
熱中症になった際の対処(応急処置)※応急処置後は動物病院へ
・日陰の風の通る場所に移動する
・水を飲ませる
・水をかける
・氷嚢や保冷材で体を冷ます
熱中症の発生月
梅雨明けの7月が最も多く、次いで8月、6月の順に多く発生しています。
蒸し暑さがある6月も要注意です。
犬種別発生割合
短頭種の割合が高い。フレンチブルドッグが最も多く、次いでパグ、バーニーズ・マウンテンドッグ、混血犬、ボストンテリア、
ゴールデンレトリバー、ウエストハイランドホワイトテリア、ボーダーコリー、ウェルシュコーギー、秋田犬、ラブラドールレトリバーの順で発生しています。
熱中症発生場所
屋外48.7% 自宅内43.2% 車内2.7%
※参照「アニコム損害保険」データより
➡意外でしたが、自宅内で熱中症が起きる割合も多いですね。
予防
散歩の場合
散歩の時間帯を朝にする
調べてみると6月、7月は日照時間が長いため、朝8時頃から気温が上がり始め、19時頃まで気温が高い状態が続きます。比較的朝の時間は気温が高くないため、朝時間の散歩はおすすめです。
日陰を選んで散歩する
直射日光に晒されないように日陰を選んで散歩しましょう。アスファルトの照り返しが強い時は、公園まで抱っこして日陰を選んで散歩するのもひとつの方法と思います。
冷却グッズを使う
冷却ネックや冷却ベストで暑さを凌ぐのもひとつの方法です。
犬がお留守番の場合
エアコンを付けておく
エアコンのつけっぱなしはあまりエコではありませんが、エアコンの切タイマーや入タイマーを活用して、うまく室内の温度が調整できるようにしておくと良いと思います。
車内の場合は、ひとり車内に残るようにして、車のエアコンを使用する。
決して、車内に犬を置き去りにすることはしないようお願いします。
➡JAFのユーザーテストでは、外気温が23.3℃でも、車内温度は48.7℃を記録しています。
犬に限らず、子供もエアコン無しで車内に残すことは、非常に危険です。
冷却グッズを使う
冷却マット➡体温を放熱するマットです。
熱中症は飼い主が注意すれば回避できる病気ですね。
特に老犬や仔犬は体温調節がうまくできないこともあり、ご参考にしていただきますよう、お願いします。
コメント